2024年02月13日

生きてこそ

生きてこそ
今朝、訃報が届く。
20代の頃から弟のような存在。
老舗の跡継ぎで、
同じ経営者として、
いろいろな活動も一緒で、
家族ぐるみでのお付き合い。
30年以上前だが、
新店舗の一号店からは、
弊社が施工させていただいた。

昨年末にお歳暮を注文しようとして、
その店の異変に気づいた。
経営が他の企業になっていた。
ずっと会うことも出来ず、
連絡もつかず、
友人や仲間達がみんな彼を心配していた。
老舗ならではの苦悩を何度も聞いていたが、
時代に合ったアイデアや工夫で、
危機をのりこえようとしていた。
けれど、コロナ禍が売上の低迷に拍車をかけた。
コロナ禍に国や自治体の手当はあったけど、
その返済時期が迫る中、
何代も続く家業の経営を手放すことの決断は、
どんなに辛いことだったか。
それでも、
何があっても、
何が無くても、
みっともなくても、
かっこ悪くても、
苦しくても辛くても、
ジタバタしてでも生きていてほしかった。
みんなを私たちを頼ってほしかった。
何故、彼が止どまるきっかけになれなかったのか。

10年前、15年前、
同じように友人を失った。
周囲の者は救えなかったことを一生後悔し続ける。
迷惑をかけたく無いから、なんて。
そんなこと気にしなくていいんだよ、
大切な人のために何もできないこと、
その方が悲しい。
役に立ちたい。
生きてこそ、
生きてこそだよ。
こんな私だって、
どうしようもない心を抱えて、
ジタバタしながらなんとか生きているんだから。
一緒に生きようよ。
なんで死ぬの?
先はもう長く無い。
別れたり、
離れたりするのはもう嫌だ。
辛い別れはもう嫌だ。
男たちは、
苦い酒で飲み明かすことになりそうだ。
でも、私にはそれは出来ない。
眠れない夜になる。



Posted by 南国の雪女 at 23:12│Comments(0)
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