雪女の九州日記

宮脇俊三さんの鉄道エッセイは全て読んでいたが、今回電子書籍で購入！


高校生の頃から鉄道を利用した一人旅が好きで、
とは言っても、
その頃はお金もなく女子一人を泊めてくれる宿泊施設も少なかった。
それで、
勉強をしにいくからと親を説得し、
夏休みには学生村に1週間ほど行っていた。
三食込みで一泊1,500円くらいだったかな。
学生村は全国にあるのだが、
秋田県、福島県、宮城県、山形県の西蔵王、
など交通費がかからない東北地方を選んだ。
知らない人たちと共に過ごす数日間はとても貴重で刺激的な経験だった。
たいていは農家の大きなお宅の八畳二間続きに10人くらいが出たり入ったり。
食事が合わなくて早々に帰って行く人。
医学部受験の浪人生で毎年夏はここにくるという人。
じゃぁ何で来たの？みたいな人もいたり。
夜は村の公民館で映画鑑賞会なども催してくれるが、壁に投影する幻灯機による村の手作り観光案内。
朝食には搾りたての山羊の乳。
これは飲めない人続出！
いろいろあったけど楽しかった。

もう何十年も必要に迫られた一人での移動はしているが、
旅は全く無い。
そろそろ誰かのためではなく自分のための時間が欲しい、
一人旅がしたいなぁ！などと切に思う。