2024年03月30日

花の下にて

花の下にて
花の下にて
4月23日は真友の命日。
もう4年になる。
桜の便りを聞くと真友を思わずにはいられない。
話したいことが沢山あるのに。

亡くなった後、
携帯を解約してアカウントの写真は消えても、
LINEの交換内容は残っている。
最後のやりとりを見るのだが、
それ以上辛くて読み進めることが出来ない。

コロナ禍が始まって、
まだどうなるかわからず、
恐怖だけが伝えられていた頃。
残す家族を心配しながら彼女は逝った。
見舞うことも寄り添うことも出来ない。
お葬式も人を呼べず。
それでも、
家族しか入れなかった斎場の前に、
たくさんの人たちが集まっていた。

桜を見ることができない彼女に送った写真。
生まれ育った町の見事な桜並木。
長男が撮影してきてくれて。
それをとても喜んでくれた。

願わくば花の下にて春死なん
その如月の望月の頃

西行のこの和歌を思う。
私もこうありたいなぁ、なんて思うけど、
まだちょっと早いよ!と友に叱られるかな。



Posted by 南国の雪女 at 17:53│Comments(0)
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